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コラム トナリの暮らし
◎コラム トナリの暮らし 娘は陶芸作家 2010.06.08


 芸術とは、
「独特の表現様式によって美を創作・表現する活動。またその作品」と、
岩波国語辞典にはある。
古典的な音楽や美術、文学の世界だけではなく、
映画やアニメ、演劇、工芸、デザインなど、分野は広い。

職人と芸術家の境界はどこに? 
アーティストと自称する人もいるようだが、芸術家とは異なる? 
まあ、美をとらえる自信があれば、
呼び名は別にかまわないわけだ。

 なんにせよ、芸術家として生きることができたら幸せだろう。
作品やパフォーマンスを生活の糧とすることができたら素敵だろうなあ。
と、才能のない私は羨望する。

     □ ■ □ 

 「娘の個展があるの、六本木のギャラリーで」。
ご案内をいただき、出かけた。
東京芸術大学大学院を卒業した
お嬢さんは、陶芸家である。

 花びらをモチーフにした壺。
花弁の重なり、開き具合がちょいと初々しくて艶っぽい。
芽を思わせる小物入れ。生命力がある。
淡いピンクや黄色、柔らかそうな肌合いの作品は、
確かに作家の個性を伝えている。
値段も高くない。
売却済みのシールが貼られている品もあった。

 「陶芸さえやめれば、お姉ちゃんは生きていけるのにと、
妹から言われているのよ」。

実は挿絵を描いていたこともあり、その方が収入になるらしい。
しかし、本人が陶芸に進むと決めた以上、
周囲があれこれぐちってもムダである。

「今でも親がかりなの」。
件の陶芸家はアラフォーだが、]
親の家に住まわせてもらい、食べさせてもらっているのだ。

 「でもね、陶芸は続けていると、
彫刻や絵画より道は開けるって聞いたよ。
日常に入り込めるから」と私。

ウーン、なぐさめになるのかならないのか。
「作品は彼女のオリジナリティがすぐわかる」。
急いで付け加えておく。

 「主人はボクのDNAだなんてね、
ワタシだって、学生のときには絵のコンクールで一等賞とったのよ」。
あっ、なんだかんだいっても娘が自慢でもあるのだった。

 芸術の道を歩もうとする子供をもつ親は大変ではある。
親子とも頑張れえ。




* ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ *

このコラムは、
Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。




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