サイト内容
バックナンバー
サイト内検索
無料メールマガジン
お問い合わせ
TOP > コラム トナリの暮らし > ◎コラム トナリの暮らし 弁当宅配ボランティアの困惑
コラム トナリの暮らし
◎コラム トナリの暮らし 弁当宅配ボランティアの困惑 2012.12.23


 毎週火曜日と金曜日はよしえさんのボランティア活動日である。
昼食用のお弁当を、一人暮らしのお年寄りの自宅に届けるのだ。
1食500円。約50人が待っている。
献立を決めるのも、実際に調理するのも配達するのも、
全員無償のボランティアである。
デイサービスセンターの設備を使わせてもらって殺菌もきちんと行う。

 よしえさんはこの活動の提唱者で世話役だ。もう10年続けている。
「調理する人はいるけれど、届ける人がいつも不足気味。
週2回、車を運転して決まった時間に
確実に行かなければならないでしょ。
容器の回収もあるから、けっこう負担になるのよね」

 そのうえ近頃では、新しい悩みが生じた。
企業の参入が多く、比べられてしまうのだ。
「500円払っているのに」と思っている利用者、
「私は一銭ももらわずにやってきた」と自負しているボランティア、
その間に感情の行き違いが起こる。
不満を募らせて配達係をやめてしまう人も出る始末。
週2回だけの定期便では利用しづらいと言われることも増えてきた。

「難しい時代になった。見直さなきゃいけないかも」

■ □ ■

弁当宅配は、今注目の拡大市場である。
高齢者は確実に増加。
単身者だけでなく、老夫婦だけ、
老親と働きざかりの独身の子供の家庭でも需要はあるだろう。

セブン-イレブンは、500円以上の注文なら
無料で宅配というサービスを実施。
ワタミも参入している。

もちろん生協は昔から宅配はお手のもの。
弁当に加えて牛乳も一緒に配達できるなどと、
細かい対応を打ち出した。
日清医療食品も医療福祉施設や保育園への食事提供のほかに、
在宅配食を始めた。
ニチレイはグループ会社を設立して、冷凍弁当の宅配に注力している。

配達時に注文主の健康具合を確認するという企業は多い。
地場の会社のなかには、
電球の交換まで無料で引き受ける所もあるらしい。

ボランティア活動と営利活動の境目はどこに?

* ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ *

このコラムは、
Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。


トップページに戻る


| トラックバック(0)
◎コラム トナリの暮らし 弁当宅配ボランティアの困惑のトラックバックURL
COPYRIGHT (C) SINCE 2005 KURASHI INSTITUTE ALL RIGHTS RESERVED.