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TOP > コラム トナリの暮らし > ◎コラム トナリの暮らし~音楽療法士の仕事
コラム トナリの暮らし
◎コラム トナリの暮らし~音楽療法士の仕事 2012.08.10

音楽療法(ミュージック・セラピー)という言葉が
あちこちで聞かれるようになった。
どこかに障害をもつ人に対して行うリハビリテーションの一つ。
楽曲を聴いたり歌ったり打楽器などを演奏したり、
そのなかで機能の回復、改善を図る。

レクリエーションと同じじゃないの? 
好きな歌を聴けば慰められるし、
大声で歌えば元気になるし。
いやいや、治療だから、しっかりとプログラムを作り、
個別に身体的・精神的な変化を評価するのである。

音楽がもつ力を治療にいかすことは、たぶん昔から行われてきた。
それを整理し体系化したのが、今の音楽療法といえよう。

音楽療法士という資格もある。
日本音楽療法学会(日野原重明理事長)が認定する。
ほかに、大学・短大によっては、
独自の養成コース卒業生を認定している。

■ □ ■

音楽療法士のよし子さんは実に忙しい。
複数のデイサービス施設へ定期的に出かけて、
利用者とセッションを行う。

ある日は、「上を向いて歩こう」を一緒に歌い、
「幸せなら手をたたこう」に合わせて体を動かす。
皆が笑顔になるように心がける。
年に1回、発表会を開く所もあるから、その準備も必要だ。

頼まれれば、個人宅の訪問もする。
ピアノを習いたいと申し出た認知症の男性とおしゃべりしながら、
「ふるさと」を弾けるように導く。

集中力が途切れがちだから、
合間にジャンベ(アフリカの太鼓)のリズム打ちを入れ、
「野ばら」を一緒に歌う。
真剣な表情を見せてくれると嬉しくなる。
10回が1クール。
混乱はあるものの、徐々に演奏できる範囲が広がってきた。
毎回、到達度と次回の目標を記録して家族に手渡す。

「次の日なんか、自分から弾いています」と、
言ってもらえるからやりがいがある。

もともと子供の音楽教室でピアノ講師をしていた。
もっと何かできるのではと模索しているうちに、
セラピーの考え方に出合い共鳴した。

高齢者は増える。
もう若くはないが、できるだけ長く活動したいと思っている。


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このコラムは、
Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。







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