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TOP > 大人女性の消費行動:健康・美容 > ◆◇食問題編 安全と安心の狭間◇◆
大人女性の消費行動:健康・美容
◆◇食問題編 安全と安心の狭間◇◆ 2012.02.23

2012年2月18日に開催された
食生活ジャーナリストの会(JFJ)公開シンポジウムにおいて、
今、関心の高いテーマでの基調講演がありました。
私なりに解釈して報告します。

タイトルは、
安全と安心の狭間(はざま)
~安全でも安心できない消費者の心理と風評被害について~

講演は、同志社大学心理学部教授の中谷内(なかやち)一也さん。
社会心理学の専門家で、
『安全。でも、安心できない…』の著者です。

◇――――◇

まず、今の状況確認です。
「安全」ということを理解したら「安心する」という正攻法は、機能していない。


何故か
1、リスクを管理する側と消費者側のリスク認知の基盤が別物であるから。
そもそもリスクとは、
統計的概念で、確率で論じるものであり、対象は集団。
ところが、個人にとっては、命は一つで、
ゼロか1かの二分法しかない。
例えば、自分は癌になるかならないか、が気になるのです。

2、リスク管理者への信頼が、「安心」に影響するから。
危険性が見えない状況では、リスク管理者(情報発信者)への信頼が
不安を和らげることもある。
信頼がなければ、不安を増強することもあるのです。


では、信頼はどこから来るのか
従来のモデルでは、
能力と動機づけ・意図を知ることが信頼を生むとされています。
専門家としての能力があり、公正で誠実だと認めると、
信頼するというわけです。


しかし、それだけではない。
主要価値類似性を認知することも影響する。
SVS( salient value similarity ) モデルと呼ばれます。

相手が主要な価値を自分と共有していると感じれば
その相手を信頼するということです。

例として、
中谷内さんの花粉症緩和米に関する信頼調査が紹介されました。

結論は、
関心の低い人は、従来モデルの技術と公正さを評価し、
関心の高い人は、価値類似性をより評価した。

以上から、
信頼回復には、
技術力や知識を伝えるだけでは不足で、
同じ目標を共有していることを確認し合う作業が大切ということになります。

関心の高い人ほど、同じ目線だということを重視していますからね。

―――

放射能汚染に関しては、
情報発信者への信頼が損なわれていますよね。


【今日のポイント】
リスク管理者が、信頼を得るためには
相手と同じ目標を持つことを示さなければならない。


【忘れてはいけないこと】
専門性と私利私欲ではない誠実さがはっきりわかることは、
当然の前提です。




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