サイト内容
バックナンバー
サイト内検索
無料メールマガジン
お問い合わせ
TOP > コラム トナリの暮らし > ◎コラム トナリの暮らし デイサービスセンターを作った30代
コラム トナリの暮らし
◎コラム トナリの暮らし デイサービスセンターを作った30代 2011.02.20

  「主人のやっている接骨院の経営が厳しくなって、
何か始めないと生活ができないと思って」。

 5年前34歳のとき、
居宅介護支援事業所を立ち上げた直接のきっかけがこれ。
とはいうものの、脊髄損傷の母親の介護を長年続けてきたから、
介護に携わりたい気持ちは強かったし、
現場の状況はわかっていた。

 デイサービスセンターをその翌年に建設。
資金は銀行ローン。
それでも足りない400万円は、
地主さんに直接頼み込んで借りた。
「実は地域の要望も大きかったのです」。
高齢化が特に進む田舎では、
若い女性への期待があったのだろう。
ひたむきな姿勢がサポーターをつくったともいえよう。

 訪問介護も始めて、今、経営は黒字化。
介護タクシー事業をスタートさせる準備もしている。
 「これで儲けるつもりはないんです。
距離制にするととんでもなく高くなるから、
時間制にするつもり。
ここでは、遠くの病院に通いたい方が多いので」

 スタッフは18人。ほとんどが正規職員である。
働きやすい環境を心掛けているせいか、離職率は低いという。

 競合はないの?と聞けば、「ありますけど」。
行政の担当者や同業者、各種団体、医療機関との
コミュニケーションを欠かさず、
丁寧に付き合っているのが強みらしい。
小柄でかわいらしい姿は経営者のイメージには遠いが、
まぎれもなく事業家である。
接骨院も危機は脱した。

 「この仕事が本当に好き」という彼女、次は。
「特別養護老人ホームをしたいけれど、お金がない。
誰か作ってくれないでしょうか。運営はうちがしますから」。
私に2億円あれば提供したいが、
あいにく持ち合わせていないからねえ。

 □  ■ □  ■

 介護保険制度ができて10年。
新規参入者も多く、関連施設は増えた。
それでもサービスの質を選べるほど充足はしていない。
ただ、若い人の志を具体化できる素地は、
確かにできたのだ。
未来に希望はある。
 
  
* ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ *

 
 
このコラムは、
Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。
  
 
 
 
 
トップページに戻る 


| トラックバック(0)
◎コラム トナリの暮らし デイサービスセンターを作った30代のトラックバックURL
COPYRIGHT (C) SINCE 2005 KURASHI INSTITUTE ALL RIGHTS RESERVED.