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TOP > 大人女性の消費行動:衣食住  > ◆◇食問題編 健康データの常識?◇◆
大人女性の消費行動:衣食住 
◆◇食問題編 健康データの常識?◇◆ 2009.12.17


食べものを考えるシリーズです。

食べることは生きること。
安心して食料を手にし
健康的な生活をするためにはどうすればいいでしょうか。

真剣に考えなくてはいけない問題です。
まず知ることから、すべては始まります。

*…*…*…*…*

今回は、
食生活ジャーナリストの会の10月勉強会から
「栄養疫学」についてです。
“いわゆる健康データの常識はどこまで本当か”

講師は、佐々木 敏(ささきさとし)教授

東京大学大学院、
医学系研究科 公共健康医学専攻
疫学保健学講座 社会予防疫学分野の担当です。

では、始めましょう。
 
*…*…*…*…*

「BMIが22のとき、最も疾病率が低い」。

よく言われます。

BMIは
体重(kg)/ 身長(m)× 身長(m)

160cm 60kg なら
60 ÷ (1.6 ×1.6 ) = 23.4

BMIを22にしようと思えば、
体重は56.3 kg にしなければなりません。

ところが、佐々木氏は、
この健康常識に疑問ありと言います。

BMIが22のとき
疾病合併率が最低になるとした研究では、
癌と急性呼吸器疾患の2つが
この「疾病」に入っていないと指摘。
そのうえ、
調査対象が、30~59歳の男女だから、
60歳以上の人には適用できるかどうかは不明。


40~59歳の男女を10年間、追跡した別の調査では、
BMI23~24.9が最も死亡率が低いとの結果。

つまり、
シニアでは、太めがよいということのようです。


なぜ、一つの結果だけが
大きく取り上げられるような現象が起こるのでしょう。

日本では
食品の栄養学、メカニズムの栄養学はあるが
利用の栄養学が、
科学的に教えられていないからだと、
佐々木氏は言います。

佐々木氏は、栄養疫学(nutritional epidemiology)の専門家です。

栄養疫学とは、
「食べている物や食べ方と健康との関連について
疫学的手法を用いて明らかする科学」


では、疫学とは、
「健康状態や疾患発生を集団内で計量的に把握し、
疾患発生のリスクに関係する因子と疾患発生の関係を
統計的に分析する学問」。


難しいですね。

・人の集団で起こるか
・現実的に意味があるか

この2つの疑問に答えるために研究するとのこと。

長く地道にやって初めて結果が出るようです。


データについては、
1つの研究ではなく
複数の研究が同じ結果を示すことが重要。

ということは
目新しい調査結果が出たとしても
うのみにしてはいけない。 

どのように測定されたのかを丁寧に見ることが肝心ということです。


フーム。

私は食生活ジャーナリストを自称していますから、
肝に銘じておきたいと思います。

佐々木氏の発言で、
グサッときたのは次の内容です。

新しい学説発表がなされたとき、
1つめは、偶然
2つめは、ひょっとしたら
3つめで、無視できない
というのが、研究者の常識。

しかしマスコミは、
1つめに飛びつき、
2つめは扱いが小さくなり、
3つめにはほとんど無視される。

その通りでしょうね。


私は、できる限り、
いろいろな情報を調べ併せてお伝えしたいと思っています。



【今日のポイント】
いわゆる健康データの常識を疑え。



【忘れてはいけないこと】
○○さえ摂っていれば健康、などという言説は
真実ではありえないということでしょう。



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