全国のサラリーマンが使う昼食代は平均591円、
昨年(2006年)より60円ダウンした。
GE Money(アメリカ、ゼネラルエレクトリック・カンパニーのグループ会社)の
年1度の調査が伝えている。
20代の若手と教育費に苦しんでいる40代では、
使える金額に差がありそうだし、
大都市圏と中堅都市では、外食価格の違いがあると思われるが、
ならせばこんなところだろう。
コンビニで売られている弁当類も、500円前後が多いようだ。
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58歳のAさん、フルタイムでずうっと働いてきたが、
夫の父親の介護のため定年を待たずに退職した。
3年前である。
その義父を見送って半年。
「今は、明るい引きこもり」と、本人は言う。
何もしていないわけではない。
家族、つまり夫と娘の食事の世話、愛犬の世話、植え木の世話で、
一日が終わるのだ。
夫は第一の職場を無事定年退職した後、
第二の職場で週3日の仕事をしている。
残る4日は昼食を家で食べる。
1日だけ自分でインスタント物を作るが、3日は彼女が準備する。
娘は27歳、正社員としてきちんと勤務している。
転職経験者だ。
やりがいはあったが長時間ハードな労働に耐え切れず、
最初の会社を辞めたのである。
現在の所は、給料はぐっと低下したものの勤務時間は短く、
のんびりしているようだ。
その娘のために、毎日お弁当を作っている。
「外で食べると高いし、栄養はとれないし、添加物も気になるし」。
平均ランチ代を1ヶ月22日分として計算すると、約13000円。
娘にとっては、これだけの金額が節約できることになる。
食費を母に差し出していないから。
「カラダを壊してはいけないもんね。前の仕事をしてたときはすごく心配だった」
長年外に出る生活をしていた反動か、
Aさんは家の中でいらだちもなく暮らしている。
(Wife No.327 2007年9月付)
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このコラムは、
「Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。