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TOP > コラム トナリの暮らし > ◎コラム◎ 母親が有料老人ホームに入るとき
コラム トナリの暮らし
◎コラム◎ 母親が有料老人ホームに入るとき 2008.01.04

有料老人ホームが増えている。
団塊世代がどっとシニア化する超高齢社会に対応して、
民間経営の施設が次々に建設されているのだ。

      ■ □ ■

 独身のキャリアウーマンEさん、母親は去年から
有料老人ホームで一人暮らしをしている。
入居金の1900万円には、郊外の自宅を売却したお金をあてた。
幸い予定していた額で売れたので、
いざというときのための資金は、まだ少し残っているという。
月々25万円ぐらいの費用は母の年金でまかなう。

 その施設に決定するまで、かなりの時間と労力がかかった。
なにしろ母親はもともと気難しいうえに、
表面は温和に見えるタイプ。

長く暮らすにはスタッフとの相性がいちばん大切。
場所が遠方過ぎても困る、しかも予算には限りがあるのだ。
あちこち訪問して回って、ようやく探したあてた。

 「ホーム長さんを、母が気に入ったの」。
一安心だが、問題はお金である。
 「母が100歳まで生きたとしたら、という計算もしたわよ。
私の年金はどうせ少ないもんね。
生活費と母の介護代、足りるかなって」。

大きな事故が自分の身にふりかからない限りは大丈夫だろう、
そう結論を出したのだ。
 
Eさん本人は賃貸の集合住宅に住んでいる。
住み心地には満足しているが、将来の家賃の値上げが不安材料ではある。

       ■ □ ■

 有料老人ホームの定義は、
「老人を入居させ、食事の提供、入浴、
排せつまたは食事の介護、洗濯、掃除等の家事、健康管理のうち、
いずれかのサービスを行う施設。
老人福祉施設やグループホームは除く」。

 サービス内容と費用は施設ごとにさまざまである。
だから、良し悪しは自分の目で確かめるしかない。
とはいうものの、そもそも選択できるだけの資金をもっていることが大前提。

「自己決定」「自己責任」、いくら叫ばれても“自己資金”がない状況ならば、
責任をとりたくてもとれないのだ。

 私? やはり、振る袖はありません。


(Wife No.329 2008年1月付)



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このコラムは、
Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している
「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。

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