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TOP > コラム トナリの暮らし > ◎コラム◎ 金のペンダントを買う誕生日
コラム トナリの暮らし
◎コラム◎ 金のペンダントを買う誕生日 2008.02.18

 誕生日は、年に1回必ずやってくる。
人生後半戦にさしかかると、誕生日だからといって、
実はそう感激もしない。
だが、子供たちは集まってきて一緒に食事をとり、ハッピーバースデーと歌い、
何が欲しいかと聞いてくれる。
これを幸せといわなきゃ、バチがあたるというものである。
 
 この一年無事に過ごせたことは確かにありがたいし、
来年こうした日を迎えられるかどうかはわからないとも思う。
病気も事故も天災も、絶対ないとはいえまい。
一瞬でも行く末が頭をよぎり身を引き締めさせるとなれば、
誕生日が価値ある時には違いない。
 
     ■ □ ■

 自分で自分へのプレゼントを誕生日に買う、と決めたミドルエイジの女性がいる。
それも毎年同じアクセサリーショップで。
 誕生日のある月にその店に行くと、ちょっとしたプレゼントをもらえる。
小さなポーチやキーホルダーの類だ。
さらに買い物をすると、10%オフになる。
普段割引セールはしない方針のショップだから、嬉しい特典である。

 最近は、ゴールドのチェーンに米粒のようなパールをあしらったペンダントを購入。
定価5万円が1割引で4万5000円。
仕事でちょっと頑張ったので、奮発したのだそうだ。
その前の年は、定価2万3000円の同じく金のペンダントトップだった。

 「もうけっこう持っているし、そんなに要らないようなものなんだけど
、誕生日ですと書かれた案内が来ると、足が向くのよね。
すごい宝石を買うお金はないから、手ごろなモノだけ。
でも、新しいデザインジュエリーを見るのも楽しみよ」

      ■ □ ■

 “自分へのごほうび”は、よく聞く女性の買い物動機である。
自分に言い訳しながら消費する。
不要不急のものにお金を使っているという後ろめたい意識をなだめるためだろう。
 「バースデープレゼントとかって、ほかのお店でもやってるよね。
うまく心理をつかれてるとは思うのよ」

 確かに、ショップの顧客獲得法は功を奏している。
だが、揺れるペンダントが1年分の満足感を与えてくれるなら、
彼女にとっては必要な品である。
あれこれの反省は不要じゃなかろうか。
むしろ、割り引き時だけ買う態度をほめてもよいぐらいだ。
 
あなたは誕生日に何をします?

(Wife No.330 2008年3月付)


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このコラムは、
Wife」に毎号、河上多恵子が執筆している「トナリの暮らし」を
そのまま載せています。

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